博多の"クサウマ"豚骨ラーメン、正体は発酵食品だった
35億年前から続く古細菌「スルフォホボコッカス」

LINEメモ深掘りレポート / 2026-07-02

元メモ

概要

深掘り内容

記事の要点

配信元:RKB毎日放送(Yahoo!ニュース掲載、2026年6月30日17時47分配信)

福岡・博多名物の豚骨ラーメンには、独特の獣臭・発酵臭が強い「クサウマ系」と呼ばれるジャンルがある。九州産業大学の米満宗明教授(生命科学部)の研究グループが、県内のクサウマ系ラーメン店4店舗のスープをDNA解析したところ、全店舗のスープから共通して古細菌「スルフォホボコッカス」が検出された

豚骨ラーメンのスープ作りには、毎日ゼロから炊く「取り切り」方式と、前日のスープに新しいスープを継ぎ足していく「呼び戻し」「継ぎ足し」方式がある。クサウマ系の多くは後者を採用しており、この継ぎ足しの過程でスープ内に紛れ込んだ古細菌が増殖・定着し、豚骨に付着したタンパク質を分解することで、あの独特な発酵臭が生まれるメカニズムが明らかになった。クサウマ系豚骨ラーメンは事実上の「発酵食品」だったということになる。

米満教授らはこの成果を学会発表や特許出願に繋げており、九州の食品メーカーと共同で特許取得・大量生産に向けて動いている。1〜2年後の商品化を目指しているという。

「スルフォホボコッカス」とは何か(裏取り)

記事中の「スルフォホボコッカス」(配信先によっては「スルフォボコッカス」と表記揺れあり)は、学名 Sulfophobococcus に対応するとみられる。

裏取りできていない点:配信元によって「スルフォホボコッカス」(Yahoo!ニュース)と「スルフォボコッカス」(dmenuニュース、Infoseekニュース、エキサイトニュースなど)の表記揺れがある。どちらが教授発表の正式表記かは今回の調査で確認できていない。学名 Sulfophobococcus の自然な音写は「スルフォフォボコッカス」または「スルフォボコッカス」に近く、「スルフォホボコッカス」はやや不自然な表記に見える。
一般論(推測含む):「35億年以上前から存在する」は、古細菌(アーキア)という生物ドメイン全体が地球最古の生命系統の一つであるという一般的科学知見に基づく説明であり、この特定の菌株や Sulfophobococcus 属そのものの年代が直接測定されたわけではない。事実と一般論は区別して理解する必要がある。

関連の博多ラーメン文化コンテキスト

参考リンク

次のアクション

  1. 商品化の続報が出ていないか、「九州産業大学 米満宗明 特許」等で時々検索してフォローする。
  2. クサウマ系豚骨ラーメンを食べに行くなら、「呼び戻し」「継ぎ足し」製法を掲げる老舗(例: 駒屋など)が候補。
  3. 学名表記(スルフォホボコッカス/スルフォボコッカス)の正確性が気になる場合、米満教授の学会発表資料や論文の公開を待って原典を確認する。